看護師の上級資格

 高齢化が進むに連れて介護や看護をする人が必要となり、看護師を目指す人が増えている。しかし看護師として長く勤めていくためには、将来に対する明確なビジョンを持つことが重要だ。そのためのキャリアアップとしては、ただ単に看護師としての技術を高めるだけではなく知識や経験を身につけた上で、看護師としての地位を高めるキャリアアップが大切になってくるだろう。専門看護師と認定看護師という上級資格がある。
 専門看護師は、看護のエキスパートとして医療上の人間関係をケアしていく看護師だ。取得には看護師としての5年以上の実践経験に加えて、看護系大学院での修士課程修了の2つをクリアする必要がある。看護師リーダーとして医療チームを率いながら、質の高い看護ケアを提供したいと考える人におすすめの資格といえる。
 もう1つの資格である認定看護師は、特定分野に秀でたプロフェッショナルな看護師とされ、全部で21の分野に分かれている。例えば救急看護や訪問看護、緩和ケアなどがあり、それぞれの分野で豊富な知識と優れた技術を備えていると認定された看護師が認定看護師と呼ばれることになる。資格取得には、やはり5年以上の実践経験が必要だ。それにプラスして、615時間以上の教育を修了する必要もある。その後、認定審査に合格すると認定看護師になることができるのだ。難易度の高さでは専門看護師の方が上だが、自分自身の適性を考慮することが非常に重要となってくる。